HOME > HIV診療における外来チーム医療マニュアル > 第2章 チームで支援するHIV外来診療
患者のライフスタイルを平日と休日に分け、患者の生活のリズムを患者と共に確認し、実生活の中でどの様な服薬が行われるかをイメージし、服薬が生活に及ぼす影響をも考慮しながら面談をすすめる。これらの配慮を伴った一連の行動が患者の自己効力感を向上させ、服薬行動の動機づけのひとつとなる。また、服薬タイミングを決定する場合は、医療者側から服薬方法を提案するのではなく、いくつかの服薬パターン例を示し患者自身に考えてもらうことが有効である。自分の服薬行動を主観的に考えた場合、どうしても不安感が先行し、行動を考えることが難しい場合がある。このような時は、患者が服薬行動を客観的に考えることができるような援助行動をとる必要がある。これら一連の作業を患者と共に行った後、一定の確認期間を設け、抗HIV薬以外の薬剤で実際の服薬時間にあわせてシミュレーションを行うことは有効である。患者のライフスタイルの中に服薬を取り入れ、机の上でシミュレーションを行う場合、「△△のような服用方法はどうですか」と説明するのではなく、患者のモデリング行動を意識して、「ある患者は○○のような服用方法をとっている、また、ある患者は□□のような服用方法をとっている」といった例を示し、患者が方法を選択できるような関わり方をとることが効果的である。
図2-11服薬アセスメントシートの例