レイアタッツカプセル150mg/200mgの患者向説明文書(翻訳)
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| 商品名: | レイアタッツカプセル150mg レイアタッツカプセル200mg |
|---|---|
| 一般名: | 硫酸アタザナビル |
| 略称 : | ATV |
患者向説明文書(翻訳)について
これはアメリカで配布されている、患者さん向けに書かれたクスリの情報提供文書を翻訳したものです。FDAからの指示を受けて、各製薬企業が作成します。すべての抗HIV薬について作成されているわけではありません。原文をそのまま翻訳していますので、本文中には、日本で発売されていない剤形が登場したり、発売されていないクスリの名前が出てきます。私たちは、クスリを理解して頂くための、情報提供のひとつのあり方として、ホームページに掲載しました。
警告:レイアタッツと併用してはならない薬剤にはどのようなものがあるか、知っておくこと。
「レイアタッツと他の薬剤を併用する場合に知っておかなければならない重要なこととは?」の項をご覧ください。
レイアタッツの服用を開始する前に、添付の「患者さん向け情報」をお読みください。また、新しい情報が追加されている場合もありますので、調剤を受ける度に読み直してください。このパンフレットは、レイアタッツに関する情報を短くまとめたものであり、レイアタッツについて知っておかなくてはならない事柄がすべて記載されているわけではありません。また、このパンフレットを読んだからといって、病気の状態や治療について医療従事者に相談する必要がなくなるというものでもありません。
レイアタッツはどのような薬?
レイアタッツはヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者の治療のため、他のHIV治療薬と一緒に使用される処方箋薬です。HIVとは後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因となるウイルスです。レイアタッツはプロテアーゼ阻害薬と呼ばれるHIV治療薬の一種です。HIVに感染すると免疫系にとって重要なCD4(T)細胞が破壊されます。免疫系というところは身体が感染症と戦うのを助ける働きをしています。このT細胞が大量に破壊されると、AIDSを発症します。レイアタッツにはHIVプロテアーゼ(ウイルスが増殖するのに必要な酵素)を阻害する働きがあります。レイアタッツは血液中のウイルス量を抑え、体内におけるCD4(T)細胞の供給を維持し、HIVに関連した病気や死亡の危険性を少なくすると考えられています。
レイアタッツを服用するとHIVやAIDSが治るのですか?
レイアタッツの服用によってHIV感染やAIDSが完全に治るわけではありません。現時点ではHIV感染が治癒する治療法はありません。レイアタッツを服用していても、HIV感染に伴って日和見感染や他の病気が起こる場合もあります。日和見感染とは、免疫系が弱くなったために起こる感染症です。肺炎やヘルペス、MAC(非定型抗酸菌)症も日和見感染の一部です。レイアタッツを服用している間も定期的に診察を受けることがとても大切です。
レイアタッツを服用すれば、性行為、注射針の共用、血液への接触によって他の人にHIVがうつる可能性が低くなるというわけではありません。あなた自身と他の人々の健康のために、ラテックス製、ポリウレタン製のコンドーム、あるいは他の遮断法を用い、精液や膣からの分泌物、血液に触れる機会を少なくして、常に安全性の高い性行為をこころがけましょう。不潔な注射針を使ったり共用したりすることは絶対に避けてください。
レイアタッツを服用してはならない場合とは?
以下の場合にはレイアタッツを服用しないでください。
特定の薬剤を服用している場合。(「レイアタッツと他の薬剤を併用する場合に知っておかなければならない重要なこととは?」の項をご覧ください) 生命を脅かす重大な副作用が生じたり、死に至ることがあります。レイアタッツの服用を始める前には、現在服用している薬や今後服用する予定のある薬をすべて医療従事者に報告してください。これには、他の処方箋薬、大衆薬(一般用医薬品)、ビタミン剤、薬草サプリメントなどが含まれます。
レイアタッツまたはレイアタッツに含まれるいずれかの成分に対してアレルギーがある場合。レイアタッツの有効成分は硫酸アタザナビルです。レイアタッツの成分一覧については、このパンフレットの最後の部分をご覧ください。これらの成分のいずれかに対して、これまでにアレルギー反応を起こしたことがあると思われる場合には、医療従事者にそのことを話してください。
レイアタッツの服用を始める前に医療従事者に伝えておくべきことは?
以下の場合には、医療従事者に報告してください。
現在妊娠している場合、または妊娠を希望している場合。レイアタッツが胎児に有害な影響を及ぼす可能性があるかどうかは不明です。ヌクレオシド類似化合物と呼ばれる他のHIV治療薬とレイアタッツを併用した妊婦に、重大な副作用が現れたことが報告されています。レイアタッツがあなたに適しているかどうかについては、医療従事者と一緒に判断する必要があります。妊娠中にレイアタッツを使用する場合には、「抗レトロウイルス妊娠登録」について医療従事者に相談してください。
授乳中の場合。HIV陽性の人は、赤ちゃんにHIVが感染する可能性がありますので、母乳による育児は避けてください。レイアタッツが母乳中に分泌される可能性があるかどうか、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるかどうかについては不明です。赤ちゃんがいる女性、これから出産を予定している女性は、どのような形で授乳するのが一番よいか医療従事者と相談してください。
肝臓に問題がある場合、またはB型もしくはC型肝炎ウイルスに感染している場合。「レイアタッツによる副作用として考えられるものは?」の項をご覧ください。
糖尿病がある場合。「レイアタッツによる副作用として考えられるものは?」の項をご覧ください。
血友病にかかっている場合。「レイアタッツによる副作用として考えられるものは?」の項をご覧ください。
処方箋薬、大衆薬(一般用医薬品)、ビタミン剤、薬草サプリメントなど、使用している薬剤がある場合はすべて報告してください。使用している薬剤のリストを携帯し、医療従事者に見せるようにしてください。詳しいことについては、「レイアタッツと他の薬剤を併用する場合に知っておかなければならない重要なこととは?」、「レイアタッツを服用してはならない場合とは?」の項をご覧ください。薬によっては、レイアタッツと併用すると重大な副作用を生じるおそれのあるものがあります。
レイアタッツの服用のしかたは?
毎日1回、医療従事者の指示をきちんと守って服用してください。あなたに合った量のレイアタッツが処方されています。用量は、肝臓の機能の状態と、併用している他のHIV治療薬によって変わってきます。レイアタッツは必ず他のHIV治療薬と一緒に使用します。レイアタッツとSUSTIVA(r)(エファビレンツ)を併用しているのであれば、NORVIR(r)(リトナビル)も処方されている場合があります。
レイアタッツの効果が上がるように、必ず食べ物(食事または軽食)と一緒に服用してください。カプセルは開けずに、そのまま飲み込んで下さい。毎日決まった時間に服用するようにこころがけましょう。
制酸薬やVidex(r)(ジダノシン)錠(緩衝剤配合チュアブル・懸濁錠)を服用している場合には、これらの薬剤を服用する2時間前もしくは1時間後にレイアタッツを服用してください。
医療従事者に相談せずに用量を変更したり、服用を中止したりしないでください。服用中は、定期的に診察を受けることが重要です。
処方されたレイアタッツが残り少なくなってきたら、医療従事者または薬局から再び処方してもらってください。薬を切らさないことが大切です。ほんのわずかな間でも服薬を中断すると、血液中のHIVの量が増えることがあるからです。
飲み忘れてしまったときは、思い出した時点ですぐに服用し、次回の分は通常のスケジュール通りに服用してください。ただし、6時間以内に次回の服用時間がくる場合には、飲み忘れた分を1回とばしてください。そして、決まった時間に次の分を服用してください。レイアタッツも他のHIV治療薬も飲み忘れのないようにすることが大切です。
処方された用量よりも多く服用してしまった場合には、担当の医療従事者または中毒事故管理センターに直ちに連絡してください。
子供でもレイアタッツを服用することができますか?
レイアタッツに関して、16歳以下の小児を対象とした詳しい研究は行われていません。生後3ヵ月以下の乳児に対する使用は勧められません。
レイアタッツによる副作用として考えられるものは?
以下に示す副作用はすべてを網羅しているわけではありません。新たな症状が現れたり、症状が持続したりする場合には、医療従事者に報告してください。副作用について疑問に思うことがある場合には、医療従事者に尋ねてください。副作用への対処のしかたの役に立つかもしれません。
レイアタッツを服用すると、次のような副作用が現れる可能性があります。
- 皮膚または眼の黄染。これは、血液中のビリルビンの量が増えることによるものと考えられます(ビリルビンは肝臓で作られます)。皮膚や白眼の部分が黄色くなることがあったら、医療従事者に相談してください。肝臓や皮膚、眼に悪影響が生じているわけではありませんが、早急に医療従事者に報告することが大切です。
- 心拍の変化(心臓の拍動リズムの変化)。めまいがしたり、頭がくらくらしたりする場合には、直ちに医療従事者に連絡してください。これらの症状は、心臓に問題が生じていることをあらわしている可能性があります。
- レイアタッツのようなプロテアーゼ阻害薬を服用している患者さんには、糖尿病および血糖値の上昇(高血糖症)が生じることがあります。プロテアーゼ阻害薬の服用以前から糖尿病であった場合とそうでない場合があります。患者さんによっては、糖尿病薬の変更が必要となる場合があります
- B型またはC型肝炎など肝臓に病気がある場合、レイアタッツのようなHIV治療薬を服用すると病気が悪化することがあります。
- 血友病の患者さんにレイアタッツのようなプロテアーゼ阻害薬を投与した結果、一部の患者さんで出血の問題が悪化したことが報告されています。
- 乳酸アシドーシス症候群と呼ばれる深刻な状態(血液中の酸が非常に多くなり、死に至ることもある状態)。ヌクレオシド類似化合物と呼ばれるHIV治療薬とレイアタッツを併用した結果、一部の患者さんに乳酸アシドーシス症候群が生じたことが報告されています。頻度としては、女性や肥満(過度の太りすぎ)の患者さんに多く出現しています。乳酸アシドーシス症候群は医学的な緊急事態であり、入院加療が必要です。以下に示す乳酸アシドーシス症候群の徴候がひとつでもあらわれたら、直ちに医療従事者に連絡し、医療従事者から服薬の指示がない限り、レイアタッツも他のHIV治療薬も中止してください。
- 悪心や嘔吐、通常とは異なる、あるいは予期せぬ胃部不快感が続く
- 脱力感と疲労が強く感じられる
- 呼吸が困難な状態である
- 特に腕や脚に脱力感がある
- 体脂肪の変化。こうした変化には、上背部や頸部(「野牛肩」)、胸部、胴回りの脂肪の増加が挙げられます。また、脚や腕、顔の脂肪が落ちてしまうこともあります。こうした体脂肪変化の原因や長期的な健康への影響は、今のところ不明です。
他に、レイアタッツと他のHIV治療薬を併用している場合に多く見られる副作用として、 悪心、頭痛、発疹、胃痛、嘔吐、下痢、抑うつ、発熱、咳の増加、めまい、睡眠障害、疼痛、疲労、背中の痛み、手足のしびれ・ぴりぴり感・灼熱感、関節痛などが挙げられます。
レイアタッツと他の薬剤*を併用する場合に知っておかなければならない重要なこととは?
以下に示す薬剤を服用している場合には、レイアタッツを服用しないでください(すべての製品名を記載しているわけではありません。使用している薬剤があれば、すべて医療従事者に報告してください)。これらの薬剤とレイアタッツを併用すると、生命を脅かす重大な副作用が生じたり、死に至ることがあります。
- 麦角製剤:ジヒドロエルゴタミン、エルゴノビン、エルゴタミン、メチルエルゴメトリン(Cafergot(r)、Migranal(r)、D.H.E. 45(r)、ergotrate maleate、Methergine(r)など)(偏頭痛治療薬)
- Halcion(r)(トリアゾラム、不眠症治療薬)
- Versed(r)(ミダゾラム、鎮静薬)
- Orap(r)(ピモジド、トゥレット障害に用いる)
- Propulsid(r)(シサプリド、ある種の胃の障害に用いる)
以下の薬剤とレイアタッツの併用は避けてください。重大な副作用が生じる恐れがあります。
- Camptosar(r)(イリノテカン、癌の治療薬)
- Vascor(r)(ベプリジル、高血圧治療薬)
- Crixivan(r)(インジナビル、HIV感染治療薬)。レイアタッツもCrixivanも血中ビリルビン値の上昇を招くことがあります。
- コレステロール低下薬であるMevacor(r)(ロバスタチン)またはZocor(r)(シンバスタチン)
以下の薬剤とレイアタッツの併用は避けてください。血液中のレイアタッツの量を低下させ、ウイルス量の増大を招くことがあります。また、レイアタッツに対する耐性や他のHIV治療薬に対する交差耐性が生じることがあります。
- リファンピン(Rimactane(r)、Rifadin(r)、Rifater(r)、Rifamate(r)とも呼ばれる、結核の治療薬)
- セイヨウオトギリソウ〔セント・ジョーンズ・ワート〕(Hypericum perforatum)。食物性サプリメントとして売られている薬草製品、またはセイヨウオトギリソウを成分として含む製品。
- 「プロトンポンプ阻害薬」。消化不良や胸焼け、潰瘍の治療に用いられます。AcipHex(r) (ラベプラゾール)、Nexium(r)(エソメプラゾール)、Prevacid(r)(ランソプラゾール)、Prilosec(r)(オメプラゾール)、Protonix(r)(パントプラゾール)など。
以下の薬剤を使用する場合は、医療従事者による治療経過の詳細な観察が必要になることがあります。
- Viagra(r)(シルデナフィル)。レイアタッツを服用すると、Viagraによって生じる可能性のある重大な副作用の発現頻度が高くなることがあります。レイアタッツ服用中は、医療従事者の許可がないかぎりViagraを使用しないでください。
- Lipitor(r)(アトルバスタチン)。このコレステロール低下薬とレイアタッツを併用すると、重大な副作用の発現頻度が高くなります。
- 心調律異常の治療薬:Cordarone(r)(アミオダロン)、リドカイン、キニジン(Cardioquin(r)、Quinidex(r)などとも呼ばれます)
- Coumadin(r)(ワルファリン)。
- 三環系抗うつ薬。Elavil(r)(アミトリプチリン)、Norpramin(r)(デシプラミン)、Sinequan(r)(ドキセピン)、Surmontil(r)(トリミプラミン)、Tofranil(r)(イミプラミン)、Vivactil(r)(プロトリプチリン)など。
- 臓器移植による拒絶反応を防ぐ薬剤:Sandimmune(r)またはNeoral(r)(シクロスポリン)、Rapamune(r)(シロリムス:国内未発売)、またはPrograf(r)(タクロリムス)。
以下の薬剤を使用する場合は、レイアタッツとその薬剤のどちらかの用量または投与スケジュールを変更しなければならないことがあります。
- Sustiva(r)(エファビレンツ)
- Fortovase(r)、Invirase(r)(サキナビル)
- Norvir(r)(リトナビル)
- Mycobutin(r)(リファブチン)
- カルシウム拮抗薬。Cardizem(r)またはTiazac(r)(ジルチアゼム)、Covera-HS(r)またはIsoptin SR(r)(ベラパミル)など。
- Biaxin(r)(クラリスロマイシン)
- 経口避妊薬(いわゆる「ピル」)
- Videx(r)(ジダノシン)または制酸薬
- 消化不良、胸焼け、潰瘍の薬。Axid(r)(ニザチジン)、Pepcid AC(r)(ファモチジン)、Tagamet(r)(シメチジン)、またはZantac(r)(ラニチジン)。
次の点に留意してください。
- 自分が使用している薬剤をすべて把握していること。
- 使用している薬剤はすべて医療従事者に報告すること。
- 医療従事者に相談せずに新しい薬の服用を始めないこと。
レイアタッツの保管のしかたは?
- レイアタッツカプセル錠は59~86° F(15~30℃)の室温で保管してください。洗面所の薬戸棚や台所の流しの近くなど、湿気の多い場所は避けてください。
- 密封容器に入れて保管してください。
- 期限切れや不要になったレイアタッツは、トイレに流すか、水で洗い流して処分してください。
レイアタッツに関する一般的な注意:
このお薬は、あなたの病状に合わせて処方したものです。他の病状にレイアタッツを用いることはしないでください。また、あなたと同じ症状があるからといって、レイアタッツを他の人にあげたりしないでください。有害なことがあります。レイアタッツも含め、薬剤はすべて子供やペットが触れないような場所に保管してください。
このパンフレットにまとめた内容は、レイアタッツについて知っておくべき事柄をすべて含んでいるわけではありません。薬は、患者さん向けの情報に記載されていない病状に対して処方されることもあります。文章にまとめたものを読んだからといて、医療従事者との綿密な話し合いの必要がなくなるというわけではありません。情報についてもっと詳しく知りたい場合は、医療従事者に相談するか、1-800-426-7644までお電話ください。
レイアタッツに含まれている成分は?
有効成分:硫酸アタザナビル
不活性成分:クロスポビドン、ラクトース一水和物(乳糖)、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、FD&C Blue No. 2、二酸化チタン。
*Videx(r)はBristol-Myers Squibb Companyの登録商標です。
Coumadin(r)およびSustiva(r)はBristol-Myers Squibb Pharma Companyの登録商標です。
文中に記載した他の製品名は、それぞれの所有者の商標であり、Bristol-Myers Squibb Companyの商標ではありません。
Bristol-Myers Squibb Virology
Bristol-Myers Squibb Company
Princeton, NJ 08543 USA
この患者さん向け情報は、米国食品医薬品局による承認済みです。
2003年6月発行
1168954
2003年8月付の添付文書に基づき作成。
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