XVI医療従事者におけるHIVの曝露対策

12.参考資料:米国SHEA(The Society for Healthcare Epidemiology of America)における「HIV感染者が医療者として勤務する場合の考え方」

 世界ではHIV感染者が医療者として勤務することは普通に起こりうることである。本邦においてもHBV、HCV感染者が医療者として勤務することは普通のことであり、もちろんHIV感染者が医療者として勤務することもありうる。

 これまで、世界ではHIV感染医療者3人(看護師、整形外科医、歯科医)から患者8例へのHIV伝播が報告されている25)。1992年時点では、HIV感染外科医から患者への手術時のHIV伝播の頻度は100万回中2.4~24回と推定された26)。頻度が非常に少ないため、現時点まで本邦を含め世界的にはHIV感染者が行う医療行為の制限はされていない。

 米国SHEAにおいてはHIV、HBV、HCV感染者が医療行為をする場合の考え方を整理し発表している27)。基本は「HIV、HBV、HCV感染医療者の各ウイルス量を判断基準として、HIV、HBV、HCV感染医療者が可能な観血的処置の程度が決定される」という考え方である。米国SHEAの考え方は、「HIV感染医療者は、血漿HIV RNA量が200コピー/mL未満であれば、手術を含めた観血的処置が可能」とされている。米国の考え方を受けて英国では「HIV感染医療者は、血漿HIV RNA量が200コピー/mL未満であれば、手術を含めた観血的処置が可能」との考え方が提示されている28)

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