V初回治療に用いる抗HIV薬の選び方

3.副作用に関する配慮

 以前の抗HIV薬に比べ、近年に開発された薬剤は副作用の頻度は格段に減少した。しかし、軽微なものも含めると「どの組み合わせを選んでも何らかの副作用が生じる」というのが実際のところである。したがって、どの組み合わせを選択しても何らかの副作用が生じうるということを前提のもとに、個々の患者の臨床症状、検査所見、性格、職業、体質を考慮し、それらが予想される副作用とバッティングしない組み合わせを選ぶのがポイントである。表V-6は主な抗HIV薬について、発生頻度の比較的高い副作用と稀だが重篤な副作用に分けてまとめたもので、治療開始時に必ず説明をしておく必要のあるものである。個々の薬剤の副作用の詳細については、各薬剤の添付文書を参照していただきたい。

 予期せぬ(説明を受けていない)副作用が出現すると、患者は不安になり服薬を中断しがちである。副作用が生じた場合に外来で頻繁に相談できる体制をとった上でARTを開始することが望ましい。開始後早期に強くても徐々に軽減する副作用もあることを説明しておく。それでも副作用が軽減しない場合は積極的に他の薬剤への変更を考慮し、服薬率の低下を防ぐことも必要である。

PAGE TOP

アンケートにご協力ください。

このページは役に立ちましたか?

コメント