ビラセプト錠250mgの患者向説明文書(翻訳)

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ビラセプトのイラスト

商品名: ビラセプト錠250mg
一般名: ネルフィナビルメシル酸塩
略称 : NFV
患者向説明文書(翻訳)について

これはアメリカで配布されている、患者さん向けに書かれたクスリの情報提供文書を翻訳したものです。FDAからの指示を受けて、各製薬企業が作成します。すべての抗HIV薬について作成されているわけではありません。原文をそのまま翻訳していますので、本文中には、日本で発売されていない剤形が登場したり、発売されていないクスリの名前が出てきます。私たちは、クスリを理解して頂くための、情報提供のひとつのあり方として、ホームページに掲載しました。

警告

ビラセプトと一緒に飲んではいけない薬について注意してください。『一緒に服用してはいけない薬』の項をご参照ください。

ビラセプトを服用し始める前にこの説明書をしっかりとお読みください。
説明書の内容が変更される場合もありますので、ビラセプトが処方されるたびに読み直してください。
この説明書の内容は要約であり、担当医師や看護師、薬剤師など(以下、担当医師等)から来院ごとに受ける指示等の代用にはなりません。服用をはじめる時、ならびに定期受診の際には担当医師等と十分に話し合ってください。
ビラセプトを服用している間は、常に担当医師等の診察を受けてください。
担当医師等に相談せずに勝手に薬の服用を止めたり、薬を変更したりしないでください。

ビラセプトはどんな薬か? どのような作用があるのか?

ビラセプトはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)プロテアーゼ(たん白分解酵素)阻害剤というタイプの薬です。
HIV感染症の治療では、必ず他の抗HIV薬と一緒にビラセプトを服用します。
ビラセプトは成人向けの薬です。

HIVというウイルスに感染すると、CD4(T)細胞が破壊されます。CD4 (T)細胞はヒトの免疫を担う重要な役割があります。
たくさんのCD4(T)細胞が破壊された結果、エイズを発症します。

ビラセプトはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が増殖するのに必要なHIVプロテアーゼ(たん白分解酵素)を阻害する働きのある薬です。
ビラセプトは血液中のHIVの量(ウイルス量といいます)を低下させます。
ビラセプトはHIV感染症やAIDSの根治薬ではありませんが、ビラセプトはHIVが原因の死亡や病気を発症する危険性を低くすることができます。
また、ビラセプトを服用するとT細胞(CD4陽性リンパ球といいます)の数が増える効果が認められています。

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ビラセプトはHIV-1感染症やエイズを治すことができるのか?

ビラセプトはHIV感染症やエイズの根治薬ではありません。
ビラセプトを服用している人も日和見感染症やHIV感染症でおきてくる病気にかかる可能性があります。
日和見感染症としては肺炎やヘルペスウイルス感染症、非定型抗酸菌症、カポジ肉腫などがあります。

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ビラセプトはHIV-1を他者へ感染させるリスクを減らすことができるか?

HIVは性的接触や血液を介して他者に感染しますが、ビラセプトを服用してもHIVを他者へ感染させるリスクを減らすことはできません。
安全なセックスを心掛け、汚染した注射針を使用しないようにしましょう。

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ビラセプトの服用方法

  • ビラセプトを服用中は担当医師等の診察を受けてください。担当医師等と相談せずに服用方法を変えたり、服用を止めたりすることはしないで下さい。
  • 担当医師等の指示に従って、毎日ビラセプトを服用してください。担当医師等の指示に従い、服用スケジュールを立てて、それに従ってください。
  • ビラセプトの通常の服用方法は、1250mg(5錠)を1日2回または750mg(3錠)を1日3回服用します。食後に服用しないとビラセプトが体内に十分に吸収されない可能性があります。ビラセプト錠250mgは飲みやすくするためにフィルムコーティーングがされています。
  • もし錠剤を飲み込めない場合は、少量の水にとかし服用することもできます。この場合、一旦とかしたビラセプトは良くかき混ぜて、すぐに服用するようにして下さい。コップの壁に残ったビラセプトは再度、水を加えて最終的には残らず服用するようにして下さい。
  • 担当医師等と相談せずに飲む量を変えたり、服用を止めたりすることはしないで下さい。
  • 持っているビラセプトの残り数が少なくなったら、担当医師に伝え、処方してもらってください。少しの期間でも服用を中止すると血液中のウイルス量が増えるので、服用を毎日怠らないことはとても重要です。ビラセプトを含む併用療法で薬剤耐性がでてくる可能性があります。その場合は他に治療方法があります。担当医師等と最適な長期的な治療法について話をしてみて下さい。
  • 服用スケジュールを必ず立てて、それに従ってください。
  • あなた自身に処方された薬だけを服用してください。他の人にビラセプトをあげたり、他の人に処方された薬は服用しないで下さい。

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ビラセプトを飲み忘れたらどうしたらよいか?

ビラセプトの服用を忘れたときには、できるだけ早く服用し、その次の服用は予定通りに服用してください。
また、飲み忘れたとしても、2回分を1度に服用してはいけません。また、何度も服用するのを忘れてしまうような場合は、どうすれば忘れずにきちんと服用できるかについて、担当医師等に相談して下さい。

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まちがえてビラセプトを多量に飲んでしまったら?

ビラセプトを処方された量よりも多く飲んでしまった場合には、すぐに病院に連絡してください。

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ビラセプトを服用してはいけない人

ビラセプトを服用しても問題がないかどうか担当医師等と相談してください。

  • 特定の薬を飲んでいる人は、ビラセプトを飲むことができません。それらの薬剤と一緒に飲むと、場合によっては生死にもかかわる重篤な副作用がでる危険があります。ビラセプトを飲み始める前には、あなたが飲んでいる薬あるいはこれから飲もうとしている薬(病院から処方される薬、市販薬や健康食品なども含まれます)については全て担当医師等に報告して下さい。

詳細な内容については、『一緒に服用してはいけない薬』の項をご参照ください。

  • ビラセプトやビラセプトに含まれている成分に対し、アレルギーのある場合はビラセプトを飲んではいけません。また、他の薬や食物、保存料や色素などアレルギーをお持ちの場合は担当医師等に伝えて下さい。
  • 妊娠中であること、妊娠を希望している場合は必ず担当医師等に報告して下さい。
    ビラセプトが妊婦や胎児に対してどのような影響を及ぼすかは不明です。
  • 授乳中である場合は、お子さんの食事に関して担当医師等と相談して下さい。お子さんがHIVに感染していない場合にも、授乳により乳児がHIVに感染する可能性があります。HIVに感染している場合には、授乳を避けなければなりません。
  • 肝臓や腎の病気を患っている場合は担当医師等に報告して下さい。ビラセプトは肝臓や腎の病気を患っている人に対する影響については十分に検討されておりません。
  • 特定の病気の症状や状態はビラセプトの使用に影響を与える可能性があります。なんらかの病気や異常をもっている場合には担当医師等に報告して下さい。

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ビラセプトは他の薬と一緒に飲めますか?

ビラセプトは医師から処方される薬、薬局で買える薬を問わず、他の薬と相互作用をもつ場合があります。ビラセプトを飲み始める前には、あなたが飲んでいる薬あるいはこれから飲もうとしている薬については全て担当医師等に報告して下さい。医師から処方された薬や薬局などで購入した市販薬や健康食品を含めて、現在服用しているすべての薬についてリストを作成することをお勧めします。服用している薬に変更があった場合にはリストを作り直しましょう。薬が処方される場合にはその都度、薬のリストを担当医師等に渡すようにしましょう。

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ビラセプトと一緒に飲んではいけない薬

以下の薬と一緒に服用すると、重篤な症状または死亡に至る可能性もありますので、一緒に飲んではいけません。

アミオダロン(アンカロン) “不整脈”に使用する薬
ピモジド(オーラップ) “統合失調症”などに使用する薬
硫酸キニジン “不整脈”などに使用する薬
酒石酸エルゴタミン(カフェルゴットなど)
メシル酸ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴット等)
臭化水素酸エレトリプタン(レルパックス)
“片頭痛”に使用する薬
マレイン酸メチルエルゴメトリン(メテナリンなど) “子宮収縮の促進”などに使用する薬
トリアゾラム(ハルシオンなど) “睡眠障害”に使用する薬
ミダゾラム(ドルミカムなど) “麻酔前の鎮静”などに使用する薬
アルプラゾラム(コンスタンなど) “精神症状の改善”に使用する薬

以下の薬はビラセプトと一緒に服用できません。一緒に服用すると、ビラセプトの血液中の濃度が低下し、十分な効果が得られなくなる可能性があります。他に代替となる薬があることもありますので、担当医師等に相談してください。

リファンピシン(アプテシンなど) “結核”に使用する薬
フェノバルビタール てんかん”に使用する薬
カルバマゼピン(テグレトールなど) “てんかん”に使用する薬

セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)含有食品と一緒にビラセプトを服用することはできません。セントジョーンズワートを現在飲んでいる、あるいはこれから飲もうとしている場合には担当医師等に報告して下さい。セントジョーンズワートと一緒に服用すると、ビラセプトの体の濃度が低下し、ウイルス量を増加させ、薬剤耐性ウイルスがでてくる危険性があります。

ビラセプトと高脂血症の薬である、シンバスタチン(リポバスなど)を一緒に服用することはできません。重篤な副作用が生じる危険性があります。この他、アトルバスタチン(リピトール)やフルバスタチン(ローコールなど)などの高脂血症薬とも相互作用が起こる可能性があります。高脂血症の薬をビラセプトと一緒に飲み始めようとしている場合には事前に担当医師等に報告して下さい。

ビラセプト服薬中は、あなたが飲んでいる薬あるいはこれから飲もうとしている薬および健康食品についても全て担当医師等に報告して下さい。

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飲む量を調節する必要のある薬

ビラセプトと他の薬を一緒に服用する場合には、担当医師等が他の薬の量を増やしたり、減らしたりすることがあります。

ビラセプトと一緒にシルデナフィル(バイアグラ)を服用する前に、薬の相互作用や副作用が生じる可能性について担当医師等と相談して下さい。もしバイアグラとビラセプトを一緒に服用する場合は、低血圧や視覚異常、勃起が4時間以上続くといったバイアグラの副作用の危険性が増す可能性があります。もし勃起が4時間以上続くようならば、陰茎の永続的な障害を避けるために、すぐに応急処置を受けましょう。

  • ビラセプトとジダノシン(ヴァイデックス)を一緒に服用する場合:制酸剤タイプのヴァイデックスを服用する2時間以上前あるいは服用の1時間後に食事と一緒にビラセプトを服用して下さい。
  • もし現在、経口避妊薬(ピル)を服用しているならば、ビラセプトは経口避妊薬の効果を減弱させる可能性があるため、別の避妊方法を追加あるいは変更して下さい。
  • 非核酸系逆転写酵素阻害剤:デラビルジン(レスクリプター)はビラセプトの血液中の濃度を増加させる可能性があり、ビラセプトはレスクリプターの血液中の濃度を低下させる可能性があります。
  • プロテアーゼ阻害剤:ビラセプトがインジナビル(クリキシバン)、リトナビル(ノービア)、サキナビル(インビラーゼ、フォートベース)の血液中の濃度を増加させる可能性があります。このため、ビラセプトを他のプロテアーゼ阻害剤と一緒に服用する場合には、担当医師等がビラセプトか他のプロテアーゼ阻害剤の飲む量を減らしたり、特定の血液検査を実施する場合があります。
  • リファブチンを服用している場合、担当医師等がリファブチンの飲む量を減らす場合があります。
  • フェニトイン(ヒダントールなど)を服用している場合、担当医師等が血液中のフェニトインの濃度を測定したり、フェニトインの飲む量を調節する場合があります。

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ビラセプトの副作用は?

  • これまでに挙げた副作用がすべてではありません。もし、副作用のことで質問がある場合には担当医師等に相談して下さい。また、新たな症状や何かの症状が持続する場合には、すぐに担当医師等に報告してください。副作用によっては、症状の軽減等が可能である場合があります。なお、ビラセプトの副作用の多くは、軽度から中等度の症状です。
  • 最も多くの割合で発現するビラセプトの副作用は下痢で、成人のほとんどの方が服用中のある時期で軽い症状の下痢を認めます。臨床試験ではビラセプト750mg(250mg錠を3錠)を1日3回あるいは1250mg(250mg錠を5錠)を1日2回服用していた約15ー20%の方で1日に4回あるいはそれ以上の軟便をしています。ほとんどの場合、ビラセプトによる下痢はロペラミド(ロペミン)のような下痢止めで対処できます。
  • ビラセプトを服用していた人に3-7%割合で発現するその他の副作用は「悪心」、「鼓腸(おなかにガスが溜まる)」、「発疹」があります。
  • ビラセプトを服用している子どもと大人で見られる副作用はほぼ同じです。下痢は子どもで最も多くの割合で発現した副作用でした。子どもでは白血球数の低下(白血球/好中球減少症)が何人かでありましたが、ほとんどの場合はビラセプトの服用を止めずに改善しております。
  • ビラセプトなどプロテアーゼ阻害剤を服用すると糖尿病や高血糖が起こることがあります。プロテアーゼ阻害剤を服用し始める前から糖尿病であった人もいましたが、糖尿病でなかった人もいました。糖尿病の薬を変更しなければならない人もいましたし、ビラセプトを服用し始めた後に新たに糖尿病の薬を服用しなければならなくなった人もいました。
  • 抗HIV薬による治療中に、身体の脂肪のつき方に変化が生じる可能性があります。たとえば、背中の上部や首、胸あるいは胴体のあたりに脂肪がついたり、手足や顔がやせほそるといったことが起きます。この原因や長期的な影響については現時点では不明です。
  • 血友病の人ではビラセプトの服用によって出血が増える場合があります。
  • 臨床試験ではビラセプトを服用していた2%未満の人でその他の副作用も報告されました。その中には重篤な副作用もありました。しかしながら、それらはもしかすると他の薬が原因である可能性もありますし、病気そのものの症状である場合もあります。ビラセプトと他の薬を服用している人と他の薬のみを服用している人では、下痢を除いては副作用に大きな違いはありませんでした。
  • どんな薬も飲み始める前に、予期される副作用やそれを軽減する方法について担当医師等に相談して下さい。

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ビラセプトの保管方法

  • ビラセプトもその他の薬も同じ様に子供の手の届かないところに保管してください。
  • ボトルのキャップを閉めて、台所や湿気のある場所など水分を避けて室温下で保管して下さい。
  • 使用期限切れの場合やビラセプトが必要なくなった場合には、すぐに処分してください。どんな薬でも、捨てる場合には子供の目に触れることのないように捨ててください。
  • 製品ボトルで保管しましょう。

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病院で処方される薬の一般的注意事項

健康に関することは何でも担当医師等に相談して下さい。もしビラセプトや服用している他の薬について疑問があれば、医師、看護師、薬剤師などに相談して下さい。

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